爬虫類飼育において餌選びは健康管理の要ですが、『ゴキブリを餌にするのはあり?』と疑問を持つ方も多いでしょう。実は餌用ゴキブリ(デュビアやレッドローチ)は、コオロギよりも栄養価が高く、鳴かず臭いも少ないため、多くの爬虫類飼育者に選ばれています。この記事では餌用ゴキブリの種類・栄養価・与え方から、向き不向きの爬虫類、入手方法まで、プロ目線で徹底解説します。
爬虫類の餌にゴキブリが選ばれる3つの理由

爬虫類の餌としてゴキブリが注目される背景には、明確な3つの優位性があります。
コオロギやミルワームといった従来の餌虫と比較して、栄養面・管理面・コスト面のすべてで優れた特性を持つため、フトアゴヒゲトカゲやレオパードゲッコーなどの飼育者から高い支持を得ています。
特にデュビアやレッドローチといった餌用ゴキブリは、家庭内で逃げても壁を登れないため安全性も高く、初心者からベテランまで幅広く活用されています。
コオロギより優れた栄養バランス
餌用ゴキブリ、特にデュビア(アルゼンチンモリゴキブリ)は、タンパク質含有量が約23〜36%とコオロギ(約20〜21%)よりも高く、成長期の爬虫類に必要な栄養を効率的に供給できます。
また、脂質が約7〜10%とコオロギ(約6%)よりやや高めながらも適度であり、カルシウム含有量も比較的豊富なため、骨格形成や代謝活動を支える栄養源として最適です。
特にフトアゴヒゲトカゲやカメレオンなど、高タンパク質を必要とする種にとって理想的な餌といえます。
鳴かない・臭いが少ない・逃げにくい
コオロギ飼育で多くの人が悩むのが『鳴き声』と『臭い』ですが、餌用ゴキブリはこれらの問題を一切起こしません。
デュビアやレッドローチは鳴き声を出さず、夜間でも静かなため、マンションやアパートでも近隣への配慮が不要です。
また、コオロギ特有の強い臭いもほとんどなく、飼育ケース内を清潔に保ちやすいのが特徴です。
さらに重要なのが『逃げにくさ』です。デュビアやレッドローチは足に滑り止めがなく、ガラスやプラスチックの壁を登ることができません。
コオロギのようにジャンプもしないため、給餌時に逃げ出すリスクが極めて低く、扱いやすさは抜群です。
参考:レッドローチ『SSSサイズ』 【約150匹入り】 – 爬虫類倶楽部
繁殖が簡単で餌代を大幅に節約できる
デュビアは繁殖が容易で、温度25〜30℃、湿度50〜60%の環境下で卵胎生(体内で孵化)のため、初心者でも安定した繁殖が可能です。
1匹のメスが一生涯で約200〜300匹の幼虫を産むため、初期投資として成虫ペア10組(約2,000〜3,000円)を購入すれば、半年後には月間数百匹規模での自給が可能になります。
コオロギを通販で購入する場合、Sサイズ100匹で約800〜1,000円が相場ですが、自家繁殖に成功すれば年間の餌代を数万円単位で削減できます。
繁殖コストは主に餌代(野菜くず、フィッシュフードなど月500円程度)と電気代(冬季のヒーター代月1,000円程度)のみで、長期的には圧倒的にコスパが良い選択肢です。

餌用ゴキブリの種類と特徴を徹底比較

餌用ゴキブリには主に3種類が流通しており、それぞれ性質や繁殖難易度、飼いやすさが異なります。
初心者には扱いやすいデュビア、やや小型の爬虫類にはレッドローチ、上級者向けにはディスコイドローチが推奨されます。
自分の飼育環境や爬虫類の種類、繁殖の有無などを考慮して最適な種を選びましょう。
デュビア(アルゼンチンモリゴキブリ)の特徴
デュビアは最も一般的で初心者向けの餌用ゴキブリであり、成虫のサイズは約4〜5cm、体色は茶褐色でやや丸みを帯びた体型をしています。
動きが比較的ゆっくりで、壁を登れず、ジャンプもしないため、扱いやすさは抜群です。
繁殖は卵胎生で、温度管理さえすれば安定して増えるため、自家繁殖を考えている方に最適です。
栄養価も高く、フトアゴヒゲトカゲ、レオパードゲッコー、カメレオンなど幅広い爬虫類に適しています。
唯一の注意点は、低温に弱く15℃以下では活動が鈍るため、冬季はパネルヒーターなどで保温が必要です。
レッドローチ(トルキスタンゴキブリ)の特徴
レッドローチは成虫サイズ約2.5〜3cmとデュビアより小型で、赤褐色の体色が特徴です。
デュビアよりも動きが素早く、若干活発ですが、それでも壁を登れず、ジャンプもできないため安全性は高いです。
繁殖は卵鞘(卵のう)を産む卵生タイプで、デュビアよりも繁殖サイクルが早く、短期間で個体数を増やしたい場合に適しています。
小型のヤモリや幼体期の爬虫類には、デュビアよりもレッドローチの幼虫(SSS〜Sサイズ)が食べやすくおすすめです。
ただし、デュビアと比べてやや臭いが強めで、飼育密度が高いと臭いが気になる場合があります。
参考:レッドローチ『SSSサイズ』 【約150匹入り】 – 爬虫類倶楽部

ディスコイドローチの特徴
ディスコイドローチは成虫サイズ約2〜2.5cmと小型で、体色は黒褐色、扁平な体型をしています。
動きは非常に素早く、デュビアやレッドローチよりも扱いが難しい上級者向けの餌用ゴキブリです。
繁殖は卵生で、高温多湿環境(28〜32℃、湿度70%程度)を好むため、温度管理が重要です。
小型種や幼体期の爬虫類には適していますが、動きが速いため給餌時に逃げ出しやすく、初心者にはあまりおすすめできません。
国内流通量も少なく、入手はやや困難です。
【比較表】デュビア・レッドローチ・ディスコイドの違い
以下の表で3種の主要な違いを一目で比較できます。
| 項目 | デュビア | レッドローチ | ディスコイド |
|---|---|---|---|
| 成虫サイズ | 約4〜5cm | 約2.5〜3cm | 約2〜2.5cm |
| 体色 | 茶褐色 | 赤褐色 | 黒褐色 |
| 動きの速さ | 遅い | やや速い | 非常に速い |
| 壁登り能力 | 不可 | 不可 | 不可 |
| 繁殖方式 | 卵胎生 | 卵生(卵鞘) | 卵生 |
| 繁殖難易度 | 易 | 易〜中 | 中〜難 |
| 臭い | 少ない | やや強め | 少ない |
| 初心者おすすめ度 | ◎ | ○ | △ |
| 適した爬虫類 | フトアゴ、レオパ、カメレオン | 小型ヤモリ、幼体 | 小型種、幼体 |
初心者にはデュビア、小型種や幼体にはレッドローチ、経験者で特殊な種を飼育する場合はディスコイドという選び方が基本です。
ゴキブリ・コオロギ・ミルワームの栄養価を比較

爬虫類の健康維持には、餌の栄養バランスが極めて重要です。
ここでは主要な餌昆虫であるゴキブリ(デュビア)、コオロギ、ミルワームの栄養価を数値で比較し、どの餌が最適かを明らかにします。
タンパク質・脂質・カルシウムの比較データ
以下の表は、各餌昆虫100gあたりの主要栄養素を比較したものです(乾燥重量ベース)。
| 栄養素 | デュビア | コオロギ | ミルワーム |
|---|---|---|---|
| タンパク質 | 約23〜36% | 約20〜21% | 約18〜20% |
| 脂質 | 約7〜10% | 約6% | 約13〜16% |
| カルシウム | 約0.5〜0.8% | 約0.2〜0.3% | 約0.1%未満 |
| 水分 | 約60〜65% | 約70% | 約60% |
デュビアはタンパク質・カルシウムともに最も優れており、成長期や産卵期の爬虫類に理想的です。
コオロギは栄養バランスが良く標準的な餌ですが、カルシウム不足には注意が必要です。
ミルワームは脂質が高く、与えすぎると肥満リスクがあるため、おやつ程度に留めるべきです。
爬虫類の健康に最適な餌の組み合わせ
単一の餌だけでは栄養が偏るため、複数の餌を組み合わせることが推奨されます。
基本の組み合わせ例は以下の通りです。
- 主食(70%):デュビアまたはコオロギ
- 副食(20%):ミルワーム、シルクワーム、ハニーワーム
- 植物質(10%):小松菜、カボチャ、ニンジンなど(草食性種の場合はさらに増量)
また、カルシウム・ビタミンD3サプリメントのダスティング(餌に粉末をまぶす処理)も週2〜3回行うことで、代謝性骨疾患(MBD)などの栄養不足リスクを大幅に低減できます。
特にフトアゴヒゲトカゲやカメレオンなど紫外線を必要とする種では、ビタミンD3の補給が不可欠です。
参考:トカゲの餌は何が良い?蟻?ミミズ?ゴキブリ?!与え方も …
ゴキブリ餌が向いている爬虫類・向いていない爬虫類

餌用ゴキブリは多くの爬虫類に適していますが、種によって相性が大きく異なります。
ここでは相性の良い種、注意が必要な種、不向きな種を具体的に解説します。
相性◎|フトアゴヒゲトカゲ・レオパ・カメレオン
デュビアやレッドローチは、フトアゴヒゲトカゲ、レオパードゲッコー(レオパ)、カメレオンといった昆虫食性の強い種に最適です。
フトアゴヒゲトカゲは雑食性ですが幼体〜亜成体期は高タンパク質が必要で、デュビアの栄養価が成長を強力にサポートします。
レオパは完全昆虫食で、デュビアの食いつきも良好です。ただし脂質が高めのため、成体には週2〜3回の給餌が適切です。
カメレオンは動く餌しか食べないため、ゆっくり動くデュビアでも視認しやすく、拒食リスクが低いのが利点です。
これらの種では、デュビアを主食にすることで健康状態が安定し、繁殖成績も向上する傾向があります。
相性△|小型ヤモリ・爬虫類の幼体
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)の幼体や、ニホンヤモリなどの小型ヤモリには注意が必要です。
デュビアの成虫は大きすぎて飲み込めないため、必ずSSSサイズ(5mm以下)やレッドローチの幼虫を選びましょう。
また、動きの速いレッドローチやディスコイドは、小型種が捕食しきれず逃げられることがあるため、デュビアの小さな個体が安全です。
幼体期は消化能力が未発達なため、餌のサイズは頭幅の半分以下を厳守し、与えすぎによる消化不良に注意してください。
相性×|草食性・昆虫を好まない種
グリーンイグアナ、リクガメ(ヘルマンリクガメ、ロシアリクガメなど)といった完全草食性の爬虫類にはゴキブリ餌は不適切です。
これらの種は昆虫のタンパク質・脂質を消化できず、内臓疾患や痛風のリスクが高まります。
また、ミズガメ類(クサガメ、ミシシッピアカミミガメなど)も雑食性ですが、昆虫よりも魚類や水生植物を好むため、ゴキブリ餌の優先度は低いです。
さらに、成体のフトアゴヒゲトカゲは草食傾向が強まるため、成体以降は昆虫の割合を全体の20%以下に抑えることが推奨されます。
餌用ゴキブリの正しい与え方【サイズ・頻度・量】

適切なサイズ・頻度・量を守ることが、爬虫類の健康維持と消化不良防止の鍵です。
ここでは科学的根拠に基づいた正しい給餌方法を解説します。
サイズの選び方|爬虫類の頭幅が基準
餌昆虫のサイズは爬虫類の頭幅(目と目の間の幅)を超えないものが基本です。
大きすぎる餌は飲み込めず窒息リスクがあり、小さすぎると栄養摂取効率が悪化します。
デュビアのサイズ目安は以下の通りです。
- SSSサイズ(5mm以下):レオパ幼体、小型ヤモリ
- SSサイズ(5〜10mm):レオパ亜成体、小型トカゲ
- Sサイズ(10〜15mm):レオパ成体、フトアゴ幼体
- Mサイズ(15〜25mm):フトアゴ亜成体、中型トカゲ
- Lサイズ(25〜35mm):フトアゴ成体、大型トカゲ
サイズが不安な場合は、ワンサイズ小さめを選ぶのが安全です。
与える頻度と量の目安【成体・幼体別】
成長段階によって必要な餌の量・頻度は大きく異なります。
幼体期(生後0〜6ヶ月)
- 頻度:毎日1〜2回
- 量:食べられるだけ(10〜20分で食べ切る量)
- 理由:急速な成長に必要な高タンパク質を確保
亜成体期(生後6ヶ月〜1年)
- 頻度:2日に1回
- 量:体長の1.5倍程度の餌虫5〜10匹
- 理由:成長速度が落ち着き、肥満リスク管理が必要
成体期(1年以上)
- 頻度:週2〜3回
- 量:餌虫5〜8匹程度
- 理由:維持に必要な最小限の栄養で肥満を防止
食べ残しは30分以内に除去し、ケース内に放置しないことが衛生管理の基本です。
ガットローディングで栄養価を高める方法
ガットローディングとは、餌虫に栄養価の高い餌を与えてから爬虫類に給餌することで、間接的に栄養を補給する手法です。
デュビアやレッドローチには、給餌の24〜48時間前に以下の餌を与えます。
- 葉野菜:小松菜、チンゲン菜、ケール(カルシウム豊富)
- 根菜:ニンジン、カボチャ(ビタミンA豊富)
- フィッシュフード:高タンパク質・カルシウム強化タイプ
- 専用ガットローディングフード:市販品も利用可
この方法により、餌虫のカルシウム含有量を2〜3倍に増やすことができ、代謝性骨疾患(MBD)のリスクを大幅に低減できます。
ガットローディングとダスティング(カルシウム粉末をまぶす)を併用することで、最高の栄養バランスを実現できます。
餌用ゴキブリの入手方法と価格相場

餌用ゴキブリの入手方法は主に3つあり、それぞれメリット・デメリットがあります。
ここでは購入先の選択肢と価格相場、自家繁殖との比較を解説します。
購入先の選択肢|通販・専門店・即売会
1. オンライン通販(楽天市場、専門通販サイト)
最も手軽で品揃えが豊富です。デュビア、レッドローチともにサイズ別で購入可能で、送料込みで1,000〜3,000円程度が相場です。
メリット:自宅配送、まとめ買いで割引、死着保証あり
デメリット:送料がかかる、実物確認不可、夏冬は輸送ストレスで死着リスク
2. 爬虫類専門店
実店舗で直接購入でき、店員にアドバイスをもらえるのが利点です。価格は通販よりやや高めですが、死着リスクはゼロです。
メリット:即日入手、状態確認可能、初心者に安心
デメリット:店舗が限られる、価格が高め
3. 爬虫類即売会(イベント)
ブリーダーから直接購入でき、価格が最も安い場合が多いです。大量購入や繁殖用ペアの入手に最適です。
メリット:低価格、大量購入可、ブリーダーと直接相談可
デメリット:開催日が限定的、遠方の場合交通費がかかる
デュビアの価格相場【サイズ別】
デュビアの価格相場は以下の通りです(2026年時点、通販平均価格)。
| サイズ | 数量 | 価格相場 | 1匹あたり単価 |
|---|---|---|---|
| SSSサイズ | 約200匹 | 1,200〜1,500円 | 約6〜7.5円 |
| SSサイズ | 約150匹 | 1,200〜1,500円 | 約8〜10円 |
| Sサイズ | 約100匹 | 1,200〜1,800円 | 約12〜18円 |
| Mサイズ | 約50匹 | 1,200〜2,000円 | 約24〜40円 |
| Lサイズ | 約30匹 | 1,500〜2,500円 | 約50〜83円 |
| 成虫ペア | 10ペア | 2,000〜3,000円 | 約200〜300円/ペア |
レッドローチはデュビアより約10〜20%安い傾向があります。
まとめ買いや定期購入で割引が受けられるショップもあるため、複数の爬虫類を飼育している場合は活用しましょう。
購入と自家繁殖どちらがお得?判断基準を解説
自家繁殖がお得かどうかは、飼育している爬虫類の数と月間消費量によります。
購入が向いているケース
- 飼育数が1〜2匹で月間消費量が100匹以下
- 繁殖スペースや管理時間がない
- ゴキブリの大量飼育に抵抗がある
自家繁殖が向いているケース
- 飼育数が3匹以上で月間消費量が200匹以上
- 長期的にコストを削減したい
- 繁殖用の温度管理環境を用意できる
自家繁殖の初期投資は約5,000〜10,000円(成虫ペア、飼育ケース、ヒーター、餌代)ですが、軌道に乗れば月間の餌代は500〜1,000円程度に抑えられます。
一方、購入の場合は月2,000〜5,000円が継続的にかかるため、半年以上飼育するなら自家繁殖が圧倒的にお得です。
爬虫類にゴキブリ餌を使うメリット・デメリット

ゴキブリ餌にはコオロギにはない多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。
ここでは公平な視点で両面を解説し、乗り換えの判断材料を提供します。
メリット|管理が楽・栄養豊富・コスパ良好
1. 管理が圧倒的に楽
コオロギと違い鳴かず、臭いも少なく、逃げにくいため、飼育ストレスが大幅に軽減されます。
餌も野菜くずやフィッシュフードで十分で、水分管理もスポンジや野菜で簡単です。
2. 栄養価が高い
タンパク質・カルシウムともにコオロギより優れており、特に成長期の爬虫類に最適です。
ガットローディングとの併用で、さらに栄養価を高められます。
3. 長期的なコスパが良好
自家繁殖に成功すれば、年間数万円の餌代削減が可能です。
購入の場合でも、コオロギより単価が安く死亡率も低いため、コスパに優れています。
デメリット|見た目の抵抗感・初期の心理的ハードル
1. 見た目への抵抗感
『ゴキブリ』という名前だけで拒否反応を示す人も多く、特に家族や来客の理解を得にくい場合があります。
ただし、餌用ゴキブリは家庭内で見かける害虫のゴキブリとは別種で、清潔に飼育されています。
2. 初期の心理的ハードル
初めて触る・与える際には抵抗を感じる人が多いですが、数回の給餌で慣れるケースがほとんどです。
ピンセットを使えば直接触れる必要もなく、扱いやすさに気づくことができます。
3. 逃走時のリスク
デュビアやレッドローチは壁を登れませんが、万が一逃げた場合、家の中で発見しにくいことがあります。
ただし、日本の一般家庭では繁殖できないため(低温・湿度不足)、害虫化する心配はほぼありません。
コオロギから乗り換えるべき人・そうでない人
乗り換えるべき人
- コオロギの鳴き声・臭いに悩んでいる
- 餌代を長期的に節約したい
- 自家繁殖に興味がある
- 栄養価の高い餌を安定供給したい
乗り換えない方が良い人
- ゴキブリの見た目にどうしても抵抗がある
- 家族の理解が得られない
- 飼育数が少なく、コオロギ購入で十分
- 近所に爬虫類専門店があり、コオロギ入手が容易
最終的には個人の価値観と飼育環境で判断すべきですが、管理面・栄養面・コスト面ではゴキブリ餌が優れているのは事実です。
餌用ゴキブリに関するよくある質問

餌用ゴキブリについて、飼育者からよく寄せられる疑問にプロ目線で回答します。
Q. 餌用ゴキブリが逃げたら家で繁殖する?
A: デュビアやレッドローチは日本の一般家庭では繁殖できません。これらの種は高温多湿環境(25〜30℃、湿度50〜70%)を必要とし、日本の冬季や乾燥期には生存できないためです。万が一逃げても、数週間以内に餓死または低温で死亡するため、害虫化するリスクはほぼゼロです。ただし、衛生面から早期発見・捕獲を心がけましょう。
Q. 野生のゴキブリを餌にしてもいい?
A: 絶対に推奨しません。野生のゴキブリ(クロゴキブリ、チャバネゴキブリなど)は、殺虫剤・病原菌・寄生虫を保有している可能性が高く、爬虫類に与えると中毒や感染症のリスクがあります。また、栄養価も不明で、カルシウム・ビタミン不足を招く恐れがあります。必ず専門業者が繁殖・管理した餌用ゴキブリを使用してください。
Q. デュビアとレッドローチ、初心者にはどっちがおすすめ?
A: 初心者にはデュビアが圧倒的におすすめです。動きが遅く扱いやすく、臭いも少なく、繁殖も安定しています。レッドローチは動きがやや速く、小型種向けではありますが、デュビアより管理がやや難しいです。フトアゴヒゲトカゲやレオパなど中型以上の種を飼育している場合は、まずデュビアから始めるのが無難です。
Q. ゴキブリ餌の臭い対策は?
A: デュビアやレッドローチは本来臭いが少ないですが、飼育密度が高すぎたり、排泄物が溜まると臭いが発生します。対策としては、
- 週1回の清掃(糞・脱皮殻の除去)
- 適切な飼育密度の維持(30×20cmケースに成虫50匹程度)
- 通気性の良いケース使用
- 餌の食べ残し除去
を徹底すれば、ほぼ無臭で管理できます。
Q. ゴキブリだけで栄養は足りる?
A: デュビア単体でも栄養価は高いですが、カルシウム・ビタミンD3のサプリメント併用が必須です。また、ミルワームやシルクワームなど他の餌虫、さらに植物質(小松菜、カボチャなど)を組み合わせることで、より理想的な栄養バランスが実現します。特にフトアゴヒゲトカゲなど雑食性の種では、植物質の割合を増やすことが重要です。
Q. デュビアの寿命はどれくらい?
A: デュビアの成虫寿命は約1〜2年で、適切な温度管理(25〜30℃)下では長期飼育が可能です。幼虫から成虫になるまでの期間は約4〜6ヶ月で、繁殖サイクルを考えると、半年〜1年で安定した自給体制を構築できます。長寿命のため、繁殖用ペアを一度購入すれば、長期間にわたり餌を供給し続けることができます。
まとめ|ゴキブリ餌で爬虫類飼育をもっと快適に

餌用ゴキブリ(デュビア・レッドローチ)は、栄養価・管理のしやすさ・コストパフォーマンスのすべてにおいて優れた餌です。
本記事のポイントをまとめます。
- 栄養面:タンパク質・カルシウムがコオロギより豊富で、成長期の爬虫類に最適
- 管理面:鳴かず、臭いが少なく、逃げにくいため飼育ストレスが大幅に軽減
- コスト面:自家繁殖で年間数万円の餌代削減が可能
- 相性:フトアゴヒゲトカゲ、レオパ、カメレオンなど昆虫食性の種と相性抜群
- 初心者向け:デュビアが最も扱いやすく、初めての餌用ゴキブリに最適
『ゴキブリ』という名前への抵抗感はあるかもしれませんが、一度試せばその利便性と効果に驚くはずです。
まずは少量から購入し、給餌の様子を観察してみることをおすすめします。
爬虫類の健康維持と飼育の快適化のために、ぜひゴキブリ餌を取り入れてみてください。


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