「ヒョウモントカゲモドキが餌を食べない」「カメの甲羅が変色している」——そんな緊急事態に、近くで爬虫類を診てくれる病院がわからず焦った経験はありませんか?爬虫類は犬や猫と異なる特殊な生理機能を持つため、対応できる獣医師が限られています。東京都内には約40〜67施設の爬虫類対応動物病院が存在しますが、エリアや対応種によって選択肢は大きく変わります。この記事では、都内の爬虫類対応病院をエリア別に整理し、費用の目安・病院選びのポイント・受診準備まで徹底解説します。
都内の爬虫類対応動物病院リスト【主要15院を厳選】

都内には現在、爬虫類を診察できる動物病院が約67施設存在します(各種病院検索サービス調べ)。
ただし、すべての施設がすべての爬虫類種に対応しているわけではなく、「カメのみ」「ヘビ・トカゲ中心」など得意分野が異なります。
以下では、実績・アクセス・対応種の幅広さを基準に主要15院を厳選し、基本情報をまとめました。
病院一覧と基本情報(診療時間・対応種・予約要否)
下記の表では、主要15院の基本情報を一覧にまとめています。
| 病院名 | エリア | 主な対応種 | 予約 | 日曜・祝日 |
|---|---|---|---|---|
| レプタイルクリニック | 文京区(御茶ノ水) | カメ・トカゲ・ヘビ・全爬虫類 | 原則予約制 | ○ |
| みわエキゾチック動物病院 | 豊島区(駒込) | 爬虫類・鳥類・小動物 | 完全予約制 | ○ |
| 葛西エキゾチック動物病院 | 江戸川区(葛西) | 爬虫類・鳥類・小動物 | 予約優先 | ○ |
| ヴァンケット動物病院 三宿動物医療センター | 世田谷区(池尻大橋) | 爬虫類・両生類・魚類・節足動物 | 予約推奨 | ○ |
| K.Exotic Care | 世田谷区(祖師ヶ谷大蔵) | 爬虫類・エキゾチック全般 | 完全予約制 | 要確認 |
| コネット動物病院 | 世田谷区(用賀) | カメ・トカゲ・イモリ | 要確認 | 要確認 |
| アニキュア動物病院 | 品川区(大崎) | 爬虫類・両生類 | Web予約可 | 要確認 |
| 東京動物24 | 品川区 | 爬虫類・鳥類・小動物 | 要確認 | ○(年中無休) |
| 田園調布動物病院 | 大田区(田園調布) | 爬虫類・エキゾチック全般 | 要確認 | 要確認 |
| キバタン王国動物病院 | 東京都内 | 爬虫類・両生類・鳥類 | 要確認 | 夜間対応あり |
| 吉祥寺エキゾチック動物病院 | 武蔵野市(吉祥寺) | 爬虫類・ウサギ・小動物 | 要確認 | 要確認 |
| 三鷹獣医科グループ | 三鷹市(三鷹駅) | 爬虫類・エキゾチック全般 | 完全時間予約制 | ○(年中無休) |
| 中沢ペット動物病院 | 府中市 | 爬虫類対応 | 要確認 | 要確認 |
| 日本橋動物病院 | 中央区(日本橋) | 爬虫類対応 | 要確認 | 要確認 |
| える動物病院 | 江戸川区(小岩) | 爬虫類対応 | 要確認 | 要確認 |
※診療時間・予約要否は変更される場合があります。受診前に必ず各病院の公式サイトや電話で最新情報をご確認ください。
エリア別・対応種別の早見表
飼育している爬虫類の種類と自宅エリアで絞り込める早見表です。
| エリア | カメ | トカゲ・ゲッコー | ヘビ | その他爬虫類 |
|---|---|---|---|---|
| 文京区・千代田区周辺 | レプタイルクリニック | レプタイルクリニック | レプタイルクリニック | レプタイルクリニック |
| 豊島区・北区周辺 | みわエキゾチック | みわエキゾチック | みわエキゾチック | みわエキゾチック |
| 江戸川区周辺 | 葛西エキゾチック | 葛西エキゾチック | 葛西エキゾチック | える動物病院 |
| 世田谷区周辺 | ヴァンケット三宿・コネット | K.Exotic Care | ヴァンケット三宿 | ヴァンケット三宿 |
| 品川区・大田区周辺 | 東京動物24・田園調布 | アニキュア・田園調布 | 東京動物24 | 東京動物24 |
| 多摩地区 | 三鷹獣医科G・中沢 | 吉祥寺エキゾチック | 三鷹獣医科G | 三鷹獣医科G |
特にヒョウモントカゲモドキ(レオパ)やボールパイソンなどの人気種は対応施設が比較的多いですが、大型のモニターやクロコダイル類などは対応病院が極めて限られるため、飼育前に医療体制を確認しておくことが重要です。
【エリア別】都内で爬虫類を診察できる病院

自宅から通いやすい病院を見つけるために、23区と多摩地区に分けて詳しく紹介します。
電車移動が基本となる都内では、乗り換えなしで行ける距離感を意識して病院を選ぶことがポイントです。
23区東部(台東区・墨田区・江東区・葛飾区・江戸川区)
東部エリアで最も注目度が高いのが、2025年11月に開院した葛西エキゾチック動物病院(江戸川区中葛西5-14-8)です。
東京メトロ東西線「葛西駅」から徒歩5分と好アクセスで、ウサギ・小動物・爬虫類・鳥類・猛禽類など幅広いエキゾチックアニマル専門の病院として地域の飼い主から支持を集めています。
- 葛西エキゾチック動物病院:江戸川区中葛西5-14-8 / 葛西駅徒歩5分 / 予約優先(電話・オンライン)/ 土・日診療あり
- える動物病院:江戸川区東小岩5-10-10 / JR小岩駅徒歩9分 / 口コミ評価4.7(38件)
- 西葛西ペットクリニック:江戸川区北葛西3-1-22 / 東西線西葛西駅徒歩約15分
台東区・墨田区・江東区については、爬虫類専門の病院が少ないエリアです。
文京区のレプタイルクリニック(御茶ノ水駅徒歩7分)が最寄りの爬虫類専門病院になるケースが多く、事前に予約を取ることを強くおすすめします。
23区西部(新宿区・渋谷区・世田谷区・杉並区・中野区)
西部エリアは都内でも爬虫類対応病院の選択肢が比較的多いエリアです。
- ヴァンケット動物病院 三宿動物医療センター:世田谷区三宿 / 池尻大橋駅徒歩7分・三軒茶屋駅圏内 / 爬虫類・両生類・魚類・節足動物まで対応 / 平日・土・日19時まで受付
- K.Exotic Care:世田谷区砧8-4-18 / 小田急線祖師ヶ谷大蔵駅 / 完全予約制 / エキゾチックアニマル全般
- コネット動物病院:世田谷区用賀 / カメ・トカゲ・イモリなど爬虫類対応 / 犬猫との同時診療も可能
特にヴァンケット動物病院 三宿動物医療センターは魚類・節足動物まで含むあらゆる動物種を診察対象としており、珍しい爬虫類を飼育している方にも対応しやすい施設です。
新宿区・杉並区・中野区については、単独の爬虫類専門病院は少ないため、上記世田谷区内の病院への移動が現実的です。
23区南部(品川区・大田区・目黒区)
南部エリアには夜間・年中無休対応の病院が含まれており、緊急時の選択肢として重要なエリアです。
- 東京動物24:品川区平塚2-5-8 / 品川駅から車約7分 / 年中無休・夜間対応 / 爬虫類・鳥類・小動物対応 / 各種ペット保険取り扱い
- アニキュア動物病院:品川区大崎 / 大崎駅徒歩5分 / 初診料3,300円(税込)/ エキゾチックアニマル科設置 / Web予約対応
- 田園調布動物病院:大田区田園調布 / 東急東横線・目黒線 田園調布駅東口より徒歩12分 / エキゾチックアニマル全般対応 / 駐車場完備
目黒区については独立した爬虫類専門病院の情報は少なく、品川区や世田谷区の病院を利用するケースが多くなります。
23区北部(豊島区・板橋区・北区・練馬区)
北部エリアの中心的存在が、豊島区駒込にあるみわエキゾチック動物病院(日本エキゾチック動物医療センター)です。
- みわエキゾチック動物病院:豊島区長崎 / JR山手線・東京メトロ南北線 駒込駅東口から徒歩2分 / 完全予約制 / 平日9:00〜12:00・16:00〜19:00 / 日・祝14:00〜17:00 / 鳥類・爬虫類・小動物専門
- ムスビ動物病院:練馬区 / 平和台・氷川台・上板橋・東武練馬周辺 / エキゾチック診療あり / アイペット保険対応
みわエキゾチック動物病院は完全予約制のため、初めて受診する際は必ず事前に電話で問い合わせを行ってください。
板橋区・北区については、みわエキゾチック動物病院や文京区のレプタイルクリニックが実質的なアクセス圏内に入ります。
多摩地区(八王子市・町田市・立川市・府中市など)
多摩地区では、JR三鷹駅から徒歩7分の三鷹獣医科グループが年中無休・24時間対応のエキゾチックアニマル診療で知られています。
- 三鷹獣医科グループ:三鷹市 / 三鷹駅徒歩7分 / 年中無休・24時間対応 / エキゾチックアニマル診療 / 完全時間予約制 / 駐車場あり
- 吉祥寺エキゾチック動物病院:武蔵野市吉祥寺 / エキゾチックアニマル専門 / ウサギ・ハリネズミ・フェレット・爬虫類対応 / 練馬・石神井公園・大泉学園からもアクセス可
- 中沢ペット動物病院:府中市西原町3丁目14-13 / 月〜土 9:00〜12:00・16:00〜19:00
- アキ動物病院:府中市 / 京王線中河原駅北口から徒歩約5分 / 往診対応あり
八王子市・町田市など南多摩方面については、爬虫類専門施設が限られるため、事前に各院へ電話で対応種の確認を行うことが不可欠です。
夜間・休日・緊急時に対応している爬虫類の病院

爬虫類は体調不良のサインを表に出しにくい動物であり、気づいたときには重篤な状態になっているケースがあります。
夜間・休日に診てもらえる病院を事前に把握しておくことが、爬虫類の命を守る上で非常に重要です。
夜間対応の病院リスト
東京都内で爬虫類の夜間診療を行っている施設は非常に限られており、各種病院検索サービスでは約4〜9件程度しかヒットしません。
- 東京動物24:品川区平塚2-5-8 / TEL: 03-5702-0012 / 年中無休・夜間対応 / 爬虫類・鳥類・小動物 / 各種ペット保険取り扱い
- キバタン王国動物病院:東京都内 / 夜間・緊急時対応可能 / エキゾチックアニマル専門知識を持つ獣医師在籍
- 三鷹獣医科グループ:三鷹市 / 24時間対応 / 年中無休 / 要予約
夜間対応の病院は、通常の診療時間外に時間外診察料が別途発生することがほとんどです(目安:3,000〜10,000円程度)。
また、夜間対応施設でも爬虫類専門の獣医師が常駐しているとは限らないため、受診前に電話で爬虫類対応の可否を必ず確認しましょう。
日曜・祝日に診療している病院
週末しか時間が取れない飼い主にとって、日曜・祝日の診療対応は大きな選択基準です。
- レプタイルクリニック(文京区):日曜・祝日も診察あり(口コミでも評価が高い)
- みわエキゾチック動物病院(豊島区):日・祝 9:00〜12:00 / 14:00〜17:00(要予約)
- 葛西エキゾチック動物病院(江戸川区):土・日診療あり(詳細は公式サイト参照)
- ヴァンケット動物病院 三宿動物医療センター(世田谷区):日曜も19時まで受付
- 東京動物24(品川区):年中無休(日曜・祝日を含む)
- 三鷹獣医科グループ(三鷹市):年中無休・24時間対応
日曜・祝日診療の病院も完全予約制や予約優先の場合が多いため、前日または数日前までの予約が推奨されます。
緊急時の連絡・受診の流れ
爬虫類が急に動かなくなった、けいれんしている、大量出血しているなどの緊急事態では、以下のステップで行動してください。
- かかりつけ病院に電話:まず平日昼間のかかりつけ病院に連絡し、緊急対応の可否と指示を仰ぐ
- 夜間・休日対応病院に連絡:かかりつけが対応不可の場合、東京動物24(03-5702-0012)や三鷹獣医科グループなど夜間対応施設へ電話
- 受診可否の確認と移動開始:電話で爬虫類の受診が可能か確認後、保温・遮光対策を施して移動
- 病状のメモを持参:症状が始まった時刻・最後の食事・糞便の状態・飼育環境の温湿度をメモして持参
電話なしで直接来院するのは避けてください。爬虫類対応の獣医師がその場にいない場合、診察を受けられないことがあります。
爬虫類の病院選びで失敗しない3つのポイント

病院選びを誤ると、症状の見落とし・誤診・不適切な処置につながるリスクがあります。
以下の3つのポイントを押さえることで、信頼できるかかりつけ病院を見つける確率が格段に上がります。
対応種と診察実績を事前に確認する
爬虫類といっても、カメ・トカゲ・ヘビ・カメレオン・クロコダイルなど種によって解剖学的構造や疾患パターンが全く異なります。
「エキゾチック対応」と記載されていても、実際に診察実績があるのはウサギやハムスターのみで、爬虫類は見たことがないという病院も珍しくありません。
確認すべき事項は以下のとおりです。
- 「○○(飼育種名)を診た経験はありますか?」と電話で直接質問する
- 病院のウェブサイトや口コミで具体的な爬虫類の治療事例・診察報告が掲載されているか確認する
- Instagram・X(旧Twitter)などSNSで飼育種名と病院名を検索し、実際に受診した飼い主のレポートを探す
レプタイルクリニックのように1998年から爬虫類専門で診療を続けている施設は、症例数・実績ともに信頼性が高いといえます。
「エキゾチック対応」と「爬虫類専門」の違いを理解する
「エキゾチックアニマル対応」と「爬虫類専門」は全く別の概念であることを理解しておくことが重要です。
| 区分 | 主な対象動物 | 爬虫類の診察精度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 爬虫類専門病院 | カメ・トカゲ・ヘビ・ワニなど爬虫類全般 | 非常に高い | 症例数が多く、専門設備を保有 |
| エキゾチック対応病院 | ウサギ・フェレット・鳥類・小動物・一部爬虫類 | 種による | 幅広く対応するが深度は病院次第 |
| 犬猫メイン(一部対応) | 犬・猫がメイン、一部小動物・爬虫類 | 低〜中程度 | 緊急時の一時対応に限られる場合あり |
都内で「爬虫類専門」を明示しているのはレプタイルクリニックが代表格です。
葛西エキゾチック動物病院やみわエキゾチック動物病院などの「エキゾチック専門病院」も爬虫類の診察実績が豊富で、信頼性の高い選択肢となります。
緊急時に備えて複数の病院を把握しておく
平時にかかりつけ病院を1院だけ決めていても、休診日・獣医師の不在・満員などで受診できないケースがあります。
最低でも以下の3種類の病院情報を事前に手元に用意しておきましょう。
- 主治医となるかかりつけ病院(平日通常診療)
- 土日・祝日に対応している病院(週末の緊急時用)
- 夜間・24時間対応の病院(深夜の緊急時用)
これらの病院名・住所・電話番号を冷蔵庫や爬虫類飼育ケージの近くに貼っておくと、緊急時でも冷静に対応できます。
爬虫類を病院に連れて行くときの準備と持ち物

爬虫類の受診は、犬猫と異なる準備が必要です。
適切な準備をせずに連れて行くと、移動中のストレスで状態が悪化することもあるため、事前の準備が非常に重要です。
持ち物チェックリスト(キャリー・保温材・糞便サンプルなど)
受診当日に持参すべきアイテムは以下のとおりです。
- 適切なキャリーケース:密閉できるプラスチック製コンテナや専用キャリー。蓋に小さな空気穴をあけたタッパーでも可(小型種の場合)
- 保温材・カイロ:使い捨てカイロを布で包んでキャリー内に入れる。直接触れさせると低温やけどの原因になるので注意
- 糞便サンプル:可能であれば48時間以内の糞便をジップロックに入れて持参(寄生虫検査などに使用)
- 飲み水・スポンジ:移動が長距離になる場合は軽い保湿用に準備
- 飼育環境メモ:普段の飼育温度・湿度・使用しているライト・エサの種類・給餌頻度
- 症状の記録:症状が始まった日時・食欲の変化・排泄の状況・行動の変化をメモ
- ペット保険証・診察券(再診の場合)
糞便サンプルは寄生虫・細菌・ウイルス検査の重要な検体になるため、持参できる状況であれば必ず準備してください。
移動時の温度管理と注意点
爬虫類は変温動物であるため、体温が外気温に依存します。
特に冬季の移動では体温が急激に下がり、免疫機能の低下や状態悪化を招く危険があります。
- 適正温度の維持:トカゲ・ヘビ類は25〜30℃前後、カメ類は20〜28℃前後を目安にキャリー内を保温する
- 直射日光を避ける:夏季の車内や日向では過熱しやすいため、タオルで覆うか日陰に置く
- エアコンの直風を避ける:冷房・暖房の直風が当たるとストレスになる
- 移動時間を最短に:長時間の移動はストレス要因となるため、予約時間に余裕を持ちつつ移動時間を最小限に抑える
- 揺れを最小限に:キャリーを水平に保ち、急ブレーキや急カーブを避けた安全運転を心がける
公共交通機関を利用する場合は、他の乗客への配慮から蓋が完全に閉まるキャリーを使用し、爬虫類が見えないよう袋やバッグに入れて移動することが一般的なマナーです。
診察当日の流れと所要時間
初めて受診する場合の一般的な流れは以下のとおりです。
- 受付・問診票記入(約10〜15分):飼育種・年齢・飼育環境・症状の経緯などを記入。事前にメモしておくとスムーズ
- 待合室で待機(0〜30分程度):予約制の場合は待ち時間が短い傾向がある
- 診察室に入室・獣医師による視診・触診(約15〜30分):爬虫類の診察は犬猫より時間がかかることが多い
- 必要に応じた検査(約15〜60分):レントゲン・血液検査・糞便検査など
- 検査結果の説明・処方(約10〜20分):薬の使用方法・飼育改善のアドバイスなど
- 会計(約5〜10分)
初診の場合、検査なしで約45〜60分、検査ありで約90〜120分を目安に見ておくと安心です。
爬虫類の診察費用の目安

爬虫類の医療費は公定価格がなく、病院によって設定が異なります。
また、犬猫と比較して割高になるケースが多いことを事前に理解しておきましょう。
初診料・再診料・検査費用の相場
都内の爬虫類対応動物病院における診察費用の一般的な相場は以下のとおりです。
| 診療項目 | 費用相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 初診料 | 3,000〜6,000円 | カルテ登録料込みの場合あり(例:アニキュア動物病院は3,300円税込) |
| 再診料 | 2,000〜4,000円 | 同日内の複数来院でも別途発生する場合あり |
| レントゲン検査 | 5,000〜10,000円 | 部位・枚数によって変動 |
| 血液検査 | 5,000〜12,000円 | 検査項目数によって大きく変動 |
| 糞便検査 | 1,000〜3,000円 | 寄生虫・細菌検査など |
| 超音波検査 | 5,000〜8,000円 | エコー検査 |
| 時間外診察料 | 3,000〜10,000円 | 夜間・休日診療の場合に加算 |
初診に検査が加わると、1回の受診で1万〜3万円程度になることも珍しくありません。
受診前に大まかな費用感を病院スタッフに確認しておくと安心です。
治療・手術が必要な場合の費用目安
内科的治療や外科的手術が必要になった場合、費用は症状・種・手術の複雑さによって大きく異なります。
- 投薬・点滴治療:5,000〜20,000円程度(投薬期間・薬剤によって変動)
- 卵塞(卵詰まり)の処置・手術:30,000〜100,000円程度
- 骨折整復手術:30,000〜80,000円程度
- 腸閉塞・異物摘出手術:50,000〜150,000円程度
- 膿瘍処置:10,000〜50,000円程度
- 入院費(1泊):5,000〜15,000円程度
大型の爬虫類(イグアナ・オオトカゲなど)の場合は使用する麻酔量や手術時間が増えるため、小型種と比べて費用が1.5〜2倍以上になることもあります。
ペット保険は爬虫類に使える?
従来、爬虫類向けのペット保険はほとんど存在しませんでしたが、近年はエキゾチックアニマルに対応した保険商品が登場しています。
- SBIプリズム少短「プリズムペット」:爬虫類対応の代表的な商品。バリュープランで月額約2,520円〜。治療費の補償率が高く、爬虫類飼育者の間でも人気が高い
- アイペット損保「うちの子キュート」:一部のエキゾチックアニマルに対応。詳細は公式サイトで確認が必要
- アニコム損保「どうぶつ健保」:基本的には犬猫向けだが、一部エキゾチックプランが存在する。爬虫類の加入可否は種によって異なる
保険加入の際は、「加入できる種の範囲」「補償開始までの待期期間」「補償上限額」の3点を必ず確認してください。
既往症がある場合は加入を断られることもあるため、健康なうちに加入の検討を行うことが重要です。
爬虫類の通院でよくある質問

爬虫類の通院に関して、飼い主から寄せられることが多い疑問をQ&A形式でまとめました。
予約なしで診てもらえる?
Q. 急に具合が悪くなった場合、予約なしで受診できますか?
A: 爬虫類対応の病院の多くは予約制または予約優先制を採用しているため、予約なしでは診察を断られる場合があります。緊急の場合でも、まず電話で状況を伝えて受診の可否を確認しましょう。完全予約制の病院(みわエキゾチック動物病院・K.Exotic Careなど)は原則として予約なしでの受診は不可ですが、「予約優先」の葛西エキゾチック動物病院などは予約なしでも受診できる場合があります。
どんな症状で病院に行くべき?
Q. どのような症状が出たら病院を受診すべきですか?
A: 以下の症状はいずれも受診のサインです。
- 2〜3日以上の食欲廃絶(普段食べているのに食べない)
- 体重の急激な減少(1週間で体重の10%以上の減少)
- 脱皮不全(皮が残ってしまう・目が白く濁ったまま)
- 口内炎・口を開け続ける・よだれ(マウスロット疑い)
- 呼吸音の異常・口呼吸(呼吸器疾患の疑い)
- 排泄物の急激な変化(血便・下痢・排泄なし)
- 外傷・腫れ・変色がある
- 動きが極端に鈍くなった
「様子を見よう」と思いがちですが、爬虫類は症状を隠す本能があるため、異変に気づいたら早めに受診することが重要です。
犬猫と一緒の待合室で大丈夫?
Q. 犬猫のいる待合室で爬虫類はストレスを受けませんか?
A: 爬虫類は犬猫の気配や鳴き声に強いストレスを感じる場合があります。エキゾチック専門病院や爬虫類専門病院では、犬猫と待合室を分けている施設も多いため、受診前に「待合室の環境」を確認することをおすすめします。キャリーをタオルで覆って視覚的な刺激を遮断するだけでもストレス軽減効果があります。爬虫類をキャリーから出すのは獣医師の指示があるまで控えましょう。
爬虫類を診られる病院が少ないのはなぜ?
Q. 爬虫類対応の動物病院が少ない理由はなんですか?
A: 主な理由は3つあります。第一に、獣医大学のカリキュラムで爬虫類学の比重が小さく、卒業後に専門知識を持つ獣医師が育ちにくい環境があります。第二に、爬虫類専用の検査機器(特殊内視鏡・専用麻酔設備など)への設備投資が負担となること。第三に、犬猫と比較して市場規模が小さいため収益性が低いという経済的な理由があります。それでも近年はエキゾチックアニマルの飼育人口が増加しており、徐々に対応施設が増える傾向にあります。
まとめ|健康なうちにかかりつけ病院を見つけておこう

都内の爬虫類対応動物病院について、エリア別リスト・費用・選び方・受診準備まで解説しました。
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 都内には約67施設の爬虫類対応病院があるが、専門性の高さは病院によって大きく異なる。「爬虫類専門」と「エキゾチック対応」は別物であることを理解した上で選ぶ
- エリアごとに頼れる病院が決まっている。東部は葛西エキゾチック、西部はヴァンケット三宿・K.Exotic Care、北部はみわエキゾチック、南部は東京動物24・アニキュア、多摩は三鷹獣医科グループが主要候補
- 夜間・休日対応病院を平時から把握しておく。かかりつけ+土日対応+夜間対応の3種類の病院情報を手元に準備しておくことが生命線
- 初診費用は1万〜3万円程度が目安。手術が必要な場合は数万〜数十万円になることもあるため、エキゾチックアニマル対応のペット保険(プリズムペットなど)への加入を検討する
- 受診前の準備が回復率を左右する。糞便サンプルの持参・温度管理・症状のメモは必須アイテム
爬虫類は体調不良を隠す本能があるため、「何かおかしい」と感じたら迷わず病院へ連絡することが大切です。
健康診断を目的として年に1〜2回かかりつけ病院を受診しておくことで、医師もあなたのペットの状態を把握しやすくなり、緊急時の対応がスムーズになります。
今すぐ自宅エリアの病院に電話して、かかりつけ医探しの第一歩を踏み出しましょう。


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